もう少しだけ、61歳で会社辞めて、起業しました。

61歳で会社辞め、起業します。その不安と期待にあふれた日々をお届けできればと思います。

今はもうだれも

昔はたまに家に来ていたのに、今は全く来なくなった人達がいます。まずは富山の薬売り、半年に一度くらい来ては,置き薬を補充しながら、使った分を清算するシステムで商売をしていました。結構、強い薬で亡き母はよく効くと愛用をしてました。おまけでもらえる風船が楽しみでした。ネットを見ると通販はしているようなので、販売店さんがやり方を変えたのかと思います。次は虚無僧、これも1年に一度程度の頻度で来て、都度お布施?を渡してました。深編笠をかぶり、尺八を吹きながらやって来る姿、ましてや2-3人並んでくると子供ながらに、少々の恐怖感を覚えたものです。調べてみると禅宗の修業の一環という事で、修行をする人が減ったのかな。続いてはホームレス。たまに来ては、恵んでくれないかと懇願してきました。これも亡き父が「恵んであげるので、よそで悪いことはするなよ!」と言っては500円を渡してました。これは、そういう文化がなくなったのではなく、その人がいなくなったのかと思います。最後に各集金の人たち、保険、新聞、化粧品、月に一度来ては世間話に花を咲かせてましたが、何時の頃からか(随分前かな)銀行引落しとなりました。
また家ではありませんが、昔々は駅によくいた片足の無い軍人さんが、立ちんぼで物乞い、失礼寄付のお願いをしている姿もなくなりました。戦後80年、当たり前ですね。


今はもうだれも、家に来なくなりました。
少々の寂しさとたくさんの安心感が混ざり合います。